5月20日はワールド ビー デイ

5月20日はワールド ビー デイ(世界ハナバチの日)と先の国連総会で制定されました.

世界の食糧供給を保証するためには,持続可能な農業生産におけるハナバチの働きが大切であること,しかし開発や温暖化による環境の変化が,花粉媒介者の生息を困難にしていることを人々に広くうったえ,ミツバチや養蜂を担う人々の支援には農作物との円満な関わりが不可欠であることへの理解を求めます.

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クマのプーさん誕生秘話

ハチミツがどんなにおいしくてすてきな食べ物かを,世界中に伝えてくれている有名なクマといえば,クマのプーさんですね.イギリスのA.A. ミルンが書いた4編の児童小説には,幼い息子クリストファーと彼のクマのぬいぐるみ,そして森の仲間たちとのゆかいなエピソードが綴られています.

ぬいぐるみではない,本物の小熊の大冒険が始まったのは1914年8月24日,カナダでのことだったと,クマのプーさん誕生秘話がつたえられました.

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サクラメントの養蜂家を百万ドル相当の巣箱窃盗容疑で逮捕 ②

写真は同じバラ科ですがサクラの仲間です.アーモンドはバラ科モモ属で,開花時に葉はまだあまり開かず,サクラより花柄がみじかい.花の中心部の紅色が濃いものが多く,枝に多数の花がびっしり並んで咲くところは一重のモモやアンズに似ています.

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サクラメントの養蜂家を百万ドル相当の巣箱窃盗容疑で逮捕 ①

米国カリフォルニア州で頻発する蜂群窃盗事件の捜査陣は,地元加州の養蜂仲間と,早春のアーモンド農園での仕事をめざして全国から集まる養蜂家のネットワークから協力を得ていました.以前に盗まれた知り合いの巣箱を,ある養蜂家の作業場で見つけたとの有力情報がこの逮捕につながったとロサンゼルスタイムズ紙が伝えます.

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南アでミツバチが国際クリケット試合に乱入

まじめな解説が続いたので,気分転換しましょう.少し前にインターネットで,グランドの芝生にうつぶせになる選手とミツバチが何とかというニュース写真を見ました.イギリスの養蜂雑誌Bee Craft がつたえるその詳細をおとどけします.

南アフリカ・ヨハネスブルグで先日行われたクリケットの国際試合で,観衆は思いがけなく養蜂家大活躍の様子をみることになりました.

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なぜミツバチ記念硬貨を発行?

 ニュージーランドで養蜂に使われているのは海外から導入されたセイヨウミツバチです.オセアニアには旧大陸とは異なる種類の植物が多種ありますが,ミツバチは新しい土地の植物にもなじみ,ユニークで貴重な甘味を食卓にとどけました.

 ミツバチの病気予防対策や望ましい蜂群管理手順など,付加価値を高める官民一体となった進んだ養蜂技術が知られています.

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世界最初のミツバチ記念硬貨発行

 セイヨウミツバチをあしらった新硬貨の発行をニュージーランドの中央銀行であるNZ準備銀行が8月1日に発表したそうです.世界最初のミツバチ記念硬貨はもちろん六角形です.CATCH THE BUZZ 8月8日号より

 その記事がミツバチのことをとてもうまくまとめているので,ご紹介させていただきます.

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チェルノブイリ:ある養蜂家の体験 その2

2011年3月の東北地方太平洋沖地震と津波により福島第一原子力発電所事故が起きたとき,当時の勤務先に英国の養蜂誌編集長からお見舞いと,福島のミツバチについての問い合わせをうけました.欧州にはチェルノブイリ原発事故当時に各国の養蜂関係者が収集・分析したミツバチと放射能に関するデータがある.参考になればと送らせてもらうとの申し出も.原発事故がすでに他人ごとではなかったのですね.

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チェルノブイリ:ある養蜂家の体験 その1

 今から30年前,1986年4月26日にチェルノブイリ原発事故が起きました.まきちらされた放射性物質は今日も周辺地域を汚染し続けています.つよい放射能により,ミツバチなどの花粉媒介者は減り,果実は実りにくくなり,樹木も減る.環境変化は事故から20年後,25年後でもみられると研究者は報告しています.ミツバチは事故直後から異常があることを知っていたという養蜂家がいます.

 フェイスブックのEthnobeeologyから4月26日 15:30 に配信された記事です.

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米国でも退役軍人とミツバチのプロジェクト

つぎは米国養蜂雑誌Bee Culture のニュースレターCatch the Buzz で10月に紹介された,同じく退役軍人とミツバチとを結びつけた「ブーツがビーを」プロジェクトです.世界の紛争地で戦い帰郷した帰還兵は英国同様にこちらでも苦しんでいますが,ウエストバージニア(WV)州オハイオバレーでは,自然環境保全と食糧生産に不可欠な花粉媒介者ミツバチとの互助活動が始まりました.

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ミツバチで自由にー 養蜂で戦争のトラウマに対処 その2

養蜂がなぜ心的外傷後ストレス障害を克服しようとする元兵士に効果があるのか,そのメカニズムはわからない.患者は専門家の意見に従うべきだ.しかし養蜂を続けていると,悪夢や不眠,攻撃的な行動,人間関係を保ちにくいなどの問題などが軽減できそうなのだ,とリチャードは自らの体験を語ります.

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ミツバチで自由にー 養蜂で戦争のトラウマに対処 その1

英国のデイリーポスト紙は1855年創刊の新聞で,160年間の歴史をもち北部ウェールズでは唯一の地域紙です.今年11月に“ミツバチで自由になろう(Bee Free)”プロジェクトの記事が掲載されました.兵役で海外の戦場に行き心的外傷後ストレス障害(PTSD)に苦しむ帰還兵を,養蜂にとりくむことでのりこえる手助けをしようという活動です.

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フェイスブックでミツバチ情報

facebookでは友人,知人が「いいね」をしたり,リンクをしたサイトを自動的に見る機会があります.ミツバチ関係者経由で私もいくつか興味深い外国のミツバチ関係サイトを楽しむようになりました.Beekeeping PhotographyとALICILIKをご紹介します.

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シカゴ オヘア空港蜂場の社会活動

現在75群を擁するオヘア蜂場はその活動目的として,地域のミツバチ生息数を安定させる,一般に対する啓蒙活動,そして蜂群崩壊症候群およびシカゴ地域の天候に耐えうる優良系統育種の研究活動をあげています.

オバマ大統領の地元ですから送粉者の健康促進を訴える昨年6月の覚書とポリネーター週間を熱心に支援するのも当然です.

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滑走路のミツバチ 2 米国・シカゴ

多数の蜂群を設置するという米国・シカゴのオヘア空港の蜂場については昨年6月のポリネーター週間に合わせて,シカゴ航空局のサイトによい記事がありましたのでご紹介します.ユニークな地域社会貢献を組み込んだ,とても興味深い養蜂活動です.

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滑走路のミツバチ 1 カナダ・モントリオール

英国の養蜂雑誌ビークラフトの4月号に,カナダ・モントリオールの空港に新しく蜂場ができたとの記事がありました.空港に蜂群を置くことはじつはすでに以前から行われていて,世界最大規模のものは75群を設置する米国・シカゴのオヘア空港なのだそうです.

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養蜂家の弟子とシャーロック・ホームズの愛弟子

国土が小さい英国に,米国やオーストラリア,アルゼンチンのような大規模養蜂企業はありませんが,趣味養蜂の伝統は脈々と受け継がれています.シャーロック・ホームズが1903年にロンドンのベーカー街からサセックス丘陵の田舎に引っこみ,ミツバチを飼って晴耕雨読の暮らしをしたという話は有名ですね.

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