5月20日はワールド ビー デイ

5月20日はワールド ビー デイ(世界ハナバチの日)と先の国連総会で制定されました.

世界の食糧供給を保証するためには,持続可能な農業生産におけるハナバチの働きが大切であること,しかし開発や温暖化による環境の変化が,花粉媒介者の生息を困難にしていることを人々に広くうったえ,ミツバチや養蜂を担う人々の支援には農作物との円満な関わりが不可欠であることへの理解を求めます.

 2018年5月20日を最初のWorld Bee Dayとして私たちも祝い,ミツバチ,他のハナバチ類と多様な花粉媒介者についてより多くの人々とともに考えるきっかけにしましょう.ワールド ビー デイは2014年,最初にスロベニアの養蜂協会から提唱され,国の支援も得て,EUやFAOに対して,また2015年と17年の国際養蜂会議においても,スロベニア養蜂家の積極的で粘り強い働きかけがつづけられました.私も2015年大邱でのアピモンディア閉会式で,ワールド ビー デイを制定しようとの提案が報告されたのを覚えています.そういえば,2003年スロベニア・リュブリャナでのアピモンディア開催の牽引力だった,フランク・シビックご夫妻も韓国に見えていました.この活動のためだったのかも.

 地域開発や温暖化による環境変化などにより,養蜂が大きな課題に直面している各国からしだいに賛同が集まり,世界に大きくアピールしようとの気運が高まり,2017年にはFAOとイスタンブールのアピモンディアでそれぞれ制定賛成が決議され,そしてこの冬,ニューヨークで開かれた国連総会の場で,ついにワールド ビー デイ制定が宣言されたのです.

 5月までに関連情報を改めてお届けするつもりですが,スロベニアの活動は分かり易く,魅力的な写真を多数のせたウェブサイトhttps://www.worldbeeday.org/en/

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