世界最初のミツバチ記念硬貨発行

 セイヨウミツバチをあしらった新硬貨の発行をニュージーランドの中央銀行であるNZ準備銀行が8月1日に発表したそうです.世界最初のミツバチ記念硬貨はもちろん六角形です.CATCH THE BUZZ 8月8日号より

 その記事がミツバチのことをとてもうまくまとめているので,ご紹介させていただきます.

 ミツバチは私たちの暮らしに大きく貢献,ハチミツ生産だけでなく,人間が必要な食料を供給する花や植物の花粉媒介を担っている.ミツバチの一生と社会構造は複雑で,一つの蜂群のなかで女王蜂,働き蜂そして雄蜂の3種の成蜂がそれぞれことなる目的と機能をもって暮らす.

 女王蜂は産卵を担当,平均で2,3年の寿命を持ち,一生を通じて数千の卵を産み続けていく.働き蜂はコロニー内で最も数が多く,一群に約2万~8万頭がいる.その一生は忙しいハチミツ生産時期にはほんの6週間でおわるが,その間に幼虫に給餌し,花蜜を貯蔵し,大量のハチミツを生産する.花粉媒介も彼女らの働きだ.雄蜂の暮らしは雌たちほど幸運といえないかもしれない.彼らはそもそも女王蜂が産んだ未受精卵から育つ.その生きる目的はシンプルで:若い女王蜂との交尾,それのみに集中した一生である.成熟した雄蜂が空中で女王蜂との交尾に成功したなら,彼の命はその直後に終わる.交尾できないまま活発な夏のシーズンが過ぎれば,働き蜂に巣から追い出され,寒さか飢えによる死を迎える.

 ニュージーランドの高い養蜂技術は世界的に認められている.1839年に家庭養蜂が北島に導入されて以来,先進的で高価値の産業へと発展してきた.今日の食料生産の約1/3はミツバチによる花粉媒介に依存しており,ミツバチは農業の必須要素である.