アピモンディア2015に行ってきました 概要報告

国際養蜂会議(International Apicultural Congress)は世界各国の養蜂協会と養蜂関連団体が所属する,この分野では最大規模の国際組織である国際養蜂協会連合(International Federation of Beekeepers’ Associations /Apimondia)が主催し,2年ごとに欧州内とそれ以外の地域とで交互に開催されています. 

名古屋大会(1985)には世界の54か国から2127名が参加者しましたが,このたびの大田大会には内外から約9000人が参加したと閉会式で報告されました.学術プログラムはDCC(Daejeon Convention Center)の大ホールと6会議室で同時進行,やはりミツバチの健康関係の発表が多かったようです.またセイヨウミツバチだけを対象にしていた設立当初とことなり,現在の加盟国にはトウヨウミツバチ,オオミツバチ,各種ハリナシバチなど多様なミツバチが生息し,人々の暮らしと関わりを持っていることをふまえて,ミツバチの多様性をあつかう分科会の創設が提言されました.

アピエクスポ展示会には韓国はもとより,中国,ベトナム,パキスタン,イラン,エジプトなどアジア,中東の国々から,北欧,東欧,西欧,北米,南米,そしてアフリカからも出展がありました.2棟の巨大展示場には大型の採蜜機器などが並び,次回開催が決まっているトルコや将来アピモンディアの自国開催をねらう国々もめだつブースをつくり,びっくり箱のようなにぎやかさ.World Beekeeping Award(ミツバチ生産物品評会)の特設会場では各種ハチミツ,蜂ロウ,ミード,生産物のディスプレイなどと,さらに養蜂関係の書籍,写真,工芸作品などがうつくしく並べられ,審査されました.金・銀・銅のメダルが多数の部門に贈られますが,その贈呈は長年閉会式で延々時間をかけて行われました.今回は18日にアピエクスポ会場ではやめに実施されて,閉会式では3種の大賞贈呈に絞り.そのあとメダル受賞者が大量に壇上に上がって記念撮影となりました.

日本からの参加では研究発表が複数あり,アピエクスポ展示会への出店はなかったものの,養蜂関係の多数のグループや個人が会場を訪れていました. 

次回は2017年9月にトルコ・イスタンブールです.その次,2019年の開催招へいは1967年以来の開催をめざす米国・ミネアポリスと1999年バンクーバーから20年ぶりとなるカナダ・モントリオールの一騎打ちでした.閉会式でアピモンディア加盟国の代表による投票できまります.どちらが勝ったとお思いですか?興味のある方はどうぞアピモンディアの公式ウェブサイトで確認してくださいね.http://www.apimondia.com/en/home