アピモンディア2015に行ってきました 会場と受付

9月15日-20日に韓国・大田(Daejeon)のテジョン コンベンション センター(DCC)で第44回国際養蜂会議/アピモンディア2015が開かれました.1985年名古屋の第30回がアジア地域で最初の開催,1993年中国・北京での第33回のあと,名古屋から30年後の今年,アジアで3回目となる韓国での国際養蜂会議開催でした.写真手前がDCC, その奥の白いテントと緑っぽい建物がアピエクスポ会場です.

今年5月に韓国で中東呼吸器症候群MERSの流行が確認され,終息宣言がでたのが8月下旬でした,思わぬ逆風に韓国の大会組織委員会はどれほど緊張し,息をつめて流行終息を待っていたでしょう,アピモンディア参加を躊躇しているであろう参加登録済みの人々に対して盛んに連絡メールで送信されはじめ,空港から大田までや会場と宿泊先の交通情報,受付用書類,発表者むけ案内などの役に立つ直前情報がとどきました.

アピモンディアは圧倒的にリピーターが多い国際会議です.残念ながらいけませんでしたが,前回2013年は紛争ぼっ発直前のウクライナ・キエフでの開催でした.このとき組織委員会が用意していたのは,数千人がくるのが明白な登録受付なのに,書類の確認,写真を撮りパスをつくるなどの作業からコングレスバッグの受け渡しまですべてをたった一人の係員がおこなうという,信じられないほど非効率なシステムでした.多数の参加者が寒い屋外に長蛇の列を作り,6時間もひたすらまたされ,その間なにも受付方法は改善されませんでした.行列が消化できていないまま,開会式が始まりそして終了したと聞いています,世界中の養蜂関係者にすでに伝説となった醜態.韓国はメンツにかけてそれを繰り返すわけにいきません.

今回わたしはミツバチ科学研究者や養蜂家との小さなグループで会議初日の朝に成田から仁川空港経由テジョンに向かいました.会場DCCへの到着は午後おそく,すでに開会式が大ホールで進行中だったので,若いスタッフが多数待ち構え,10か所ほどの窓口が横一列に並ぶ受付エリアは空いていました.「私たちは待たせません!」とさりげなく書かれた案内板をみながら,持参した書類やバーコードを提示すると参加登録確認はいたってスムーズ.顔写真を撮影し,そのデータを印刷したカードを名前と登録種類をしめすホルダーに入れれば受付は完了です.当日参加受付も,登録の種類を理解していてすぐ選択できれば,カード決済ですんなりとすませられました.つづいて受付横にもうけられた交換所にいくとホルダーにある引換券でコングレスバッグがもらえます.会議ロゴが印刷されたしっかりしたキャンバス地の縦長トートバッグで,中には分厚い講演要旨集とプログラム冊子,それに記念グッズなどが入っていました. これはかなり期待できる滑り出しです.