王室の庭でミツバチのためのパーティー

7月1日にロンドンのある王宮で世界各地のミツバチプロジェクトへの理解をたかめ,寄付をつのるガーデンパーティーが開かれました.会場はセントジェームズ宮殿に隣接するマルボローハウス,18世紀に赤レンガでたてられたマルボロー公爵のロンドンの館を19世紀初頭にイギリス王室が買い取り,皇太子邸として,また皇太后がバッキンガム宮殿から移り住む館などにつかわれてきた由緒ただしき建物です.1959年にエリザベス女王がこのマルボローハウスに英国連邦の事務局をおきました.

 パーティーはウェールズのモンマスの本拠を置き,世界各地で養蜂による村落開発をつづける慈善団体,ビーズ・フォア・ディベロップメント(B f D)の活動を支える資金をあつめる慈善事業であり,王室所有の会場の提供から食材まで,多数の協賛者が力添えをしています.75GBPの限定チケットを購入した出席者はマルボローハウスの庭園を見学し,観察巣箱,アフリカの伝統巣箱,世界各地の養蜂プロジェクトなどの展示と解説に耳を傾け,熟練養蜂家にアドバイスを求めることもできました.大テントにはシャンペン,ミード,ハチミツビールなどやハチミツを使った多彩なカナッペが用意され,さらに協賛者提供の多彩なミツバチ関連グッズやサービス,イベント記念品のオークションに加わり,慈善富くじをたくさん購入することで,積極的にB f Dを支援することが期待されました.
 共に趣味養蜂家で,B f Dの活動を後援しているBBCのふたりのジャーナリスト,ラジオニュース番組を持つ Martha KearneyとTVで活躍するBill Turnbullがパーティーホストとオークションの司会進行を担当,イベントに華やぎを加えました.参加者が値段をつり上げて競うオークションには,「ガーンジー島の4名用貸別荘1週間滞在」や「ケンブリッジで2名2泊の週末滞在とボートのり」,さらに「歴史あるオールド・ベイリー(ロンドンの中央刑事裁判所)をマークス判事のご招待で訪問し,見学とお茶」などがありました.入札方式のサイレントオークションには養蜂研修無料参加券,顕微鏡,養蜂関連食品などの各種詰め合わせ,ペンダントなどミツバチアクセサリー,そして10名までのマルボローハウス見学招待などが出品,さらに富くじの賞品はビーズ・フォア・ディベロップメントの後援者である音楽家のスティングや著名園芸家のサイン入り著作からハチミツを使った各種製品などなど盛りだくさんでした.

 英国流の慈善イベントに興味のある方はどうぞこのHPで詳細をご覧下さい.当日集まった寄付金額も後日ここに掲示されます.
https://www.beegardenparty.org/