国際養蜂協会連合(アピモンディア)とは

 本年9月に韓国の大田(Daejeon)で第44回国際養蜂会議/アピモンディア2015が開かれます.主催の国際養蜂協会連合(Apimondia)は世界各国の養蜂協会と養蜂関連団体が所属する,この分野では最大規模の国際組織です.

 1985年に名古屋で開かれた第30回国際養蜂会議は,アジア地域で最初に開催されたアピモンディアでした

 1895年より国際養蜂家会議がヨーロッパを中心に活動していましたが,1949年アムステルダムでの第13回国際養蜂会議において,その名称を国際養蜂協会連合と改め,対象を全世界に拡大しました.それ以来,各国の養蜂振興とミツバチと養蜂に関わる学術研究や飼養技術,生態的,社会的,経済的な方面における発展を目ざして活動,本部をローマに置き,2014年には正会員72か国,準会員15か国の団体が所属しています.関係分野の情報交換と幅広い交流を促進するために,アピモンディアは国際養蜂会議を隔年で欧州とそれ以外の地域(北米,南米,オセアニア,アジア,アフリカ)で交互に開催してきました.

 1970年代に,日本と海外との交流が広がりつつある中で,我が国の養蜂関係者は熱心なアピモンディア招へい活動と開催準備を積み重ね,1985年名古屋での第30回アピモンディア国際養蜂会議の開催を実現.イチゴとミツバチの記念切手も発行されたこの会議はアジア地域で最初のアピモンディアでしたが,充実した内容と正確でスムーズな運営は世界54か国,2127名の参加者から高く評価されました.名古屋大会の成功がきっかけとなって,アジアのミツバチ研究や養蜂振興はアジアの人々が協力し,自分たちの手で進めようとの機運が高まり,1992年にアジア養蜂研究協会が設立され,その事務局を東京の玉川大学に置くことにつながりました.

 アジアではその後1993年に安価なハチミツの輸出で世界を席巻しつつあった中国・北京で開催,そして本年9月に韓国の大田(Daejeon)でアピモンディア2015が開かれるのです.